2015年11月1日

東京で(八〇)

それも多くは外国人の方々。勉強なりましたよこれは。解らないなりにも何とかかんとか正解を見付ける。へへへ嬉しいもんです。
このバイトも早四年目。まあ一番面白い頃でした、そうこしてる内に、社長が話があるってんで、ある日店の六階へ。ココが社長の自宅で、呼ばれて行ってみると、社長が「お前、今度内の店もハワイで支店を出すことになった。それでお前店長で行かないか?」「エー!!ハワイ!?店長?!私がですか?」「そうだ、行く気あるか?お前一人者だし、いつ迄も役者じゃないだろう、まあ向うはスーパーの本場だし、内としてはスキヤキ屋をやろうと思ってる、どうだ考えてみろよ。」コノ時思いましたヨ。余り真面目に勤めるのも考えモンだなと、不届きな事を考えましたよ、つまりそこそこ明るく懸命にやってるから、上役の覚えもメデタイ。非常に調子好い処があるから、商売に向いている。こいつだったらハワイへ行っても何んとかやんだろうと、誠に青天の霹靂と云うヤツで、驚いたの何の、まあここまで私のような者の事を思ってくれてたのかと、勿体無いと云うか、有難いと云うか、感動しまして、「社長!少し考えさせて下さいよ」「あ〜勿論ゆっくり考えろよ。ハワイはいいぞォ!」そりゃ良いに決まってる!しかし、しかしだ、俺には役者になるという、ユメがある。
まあコレマデ色々な事で、切羽詰まってきたが、この時ばかりは往生しましたわ。

プレバト〜炊き込みご飯の巻

石倉三郎