2012年5月1日

大阪時代(三八)

大体コノ酒屋で、コップ酒正一合を、四、五杯。気が乗れば次の店へ〜と言っても、お好み焼き屋だけど、そこで焼きソバにビールなんぞを。
で、まあフラフラしながら、いい気分で帰る訳なんですが、今だにこの焼きソバ以上の焼きソバに出会え
ない。旨かったですなあ、あの焼きソバ!
まあつつがなくその会社に勤めておりましたら、十九の頃に週刊誌か何かで「劇団研究生募集」と言うのを見付けた。とりあえず応募してやろうと、書類を揃えて、写真もいるので、会社の後輩に頼んで撮って
もらい撮るったって、室内じゃない。天気がいい日に、会社の外の塀が割りに白っぽかったので、そこで撮ったのだけれど、いい天気なもので、目が眩しくて出来上がったのを見ると、しかめっ面をしている。
撮り直したいけど、又、頼むのは気がひけるし、仕様がねえやってんで、書類一式を送った。

「小豆島霊場2番札所 碁石山からの景色」


どうせ駄目に決まってんだから気も楽に思ってるのだけど、卑しいモンでヒョッとしたら、なんて思ってる俺もいる。会社では後輩が、「受かったらエエのになあ!」何て心配してくれる。
先輩たちは、「阿呆な事考えとらんと、地道にやらなアカンで!」分かってる判ってる解ってる。
その言葉は自分の中では、タコができてる!けど行きつく処は結局、ヤルしかない!んや。
東京へ行く、行けば何ンとかなる。とにかく行動なんや!俺は男だマドロスだ!!

石倉三郎