2015年1月1日

東京で(七十)

元々、格闘技は余り嫌いではない。それで先ずはダンベル、ベンチプレス、エキスパンダー等、後で聞くところによると、全て健サンのプレゼントだと。
成程、全てが健サン中心で動いているのが解る。そして殴られた時のリアクション、刺された時が、切られた時、投げられた時の受け身の仕方等、全ての殺られたリアクション、難かしいモンです。
必死で頑張りやしたよ。その内、ボツボツ三下の末席の方の役が付きだした。
ハリキリましたなあ。もう気分は一丁前の役者気分!入って半年位過ぎた頃、ついに来ました!
健サンの「綱走番外地」!!ロケ地は北海道20日間程、震えました。家に手紙書きやした。
友達たちにも。親父から返事が、「ようやった!これでお前も一人前や。」と。

「生涯の憧れ 高倉 健さんと」


この凄い軽い処が、我親父の真骨頂!友からの返事は、「ウソやろ?もう映画に出られる?高倉健さん?綱走番外地?オマエ嘘ついたら後でシンドイ思いするでえ!」だと、当り前だネ、これが本当の思いだと。
しかし、本当なんだなコレが。まあコレでしばらくは通信する事もないだろう。ボチボチやって行こうと。
北海道は旭川大雪山の麓の宿を本隊宿泊所、健サンも同じ宿。朝6時程に飯喰って、宿で囚人服に身を包み、ロケバスで20人程の先輩後輩等と現場近くへ。
着くとすぐに20Kg程のライト担いで現場へ。ライト(照明器)を置くととって返して衣裳部から衣裳の入った柳行李を担いで現場へ。

石倉三郎