2010年12月1日

小豆島で生まれて。(二十)

週に一度の水曜会、コレが待ちきれずに、会の中でも酒好きな奴等とつるんでは、イソイソと淡路へ。
コノ淡路という所、梅田から阪急線で四ツか五ツ目の所で、御存知かどうか、
アノ十三(「じゅうそう」と読む)の先にある小さな街で、とにかく未だに大いに懐かしい。
涙が出る程懐かしい。

「花菱店内の提灯」


で、コノ淡路の街で、アッチの屋台、コッチの居酒屋といった塩梅(あんばい)に、飲み歩き、
終電車も見過し、店の親父にも見過ごされ放り出され、サテ、寝る処は?
今ならタクシーで帰れるけれども、何たって、当時はポケットに200円でも有ればいい方で、
この頃タクシーの初乗りは60円か70円かなぁ、
とにかく淡路から梅田、梅田からバスで30〜40分の処に小生の家。
淡路から小生の家までタクシーだと、天文学的な料金だろうし、思うだに恐ろしい。
しかしガキの頃より人一倍見栄っパリな性分の私。友達に「お前等は会社の寮まで歩けんのやろ。
俺はその辺でタクシー拾て帰るわ!」なんぞと、バレバレの見栄張って。ア〜気持ち悪い!
まあ、友と別れて、とにかくフラフラ歩き出したのだけど、梅田までは遠いの何ンの!
やっとこさの思いで梅田へ着いたのだけど。

石倉三郎