2016年4月1日

東京で(八五)

北海道の件だということは間違いないだろうなあ。仕方ない正直有りのままを、と思ってドキドキしながら待っていた。やがて健サン、ニヤニヤしながら入って来られて、「よー、サブちゃん元気でやってるかい。」「ハ、ハイ!勿論元気でやってます!」「ウン、しかしなサブちゃん暴力は駄目だぜ。腹が立つのは判る。怒るのも尤だ。しかしな、そこをグッとこらえて言葉でやってやりゃあいいじゃネーか。」「しかしです。あの場合もう……」「ま、しょうがネーカ、以後気をつけろよ。解った?!」「ハイ解りましたです!」「今日はバイトか?」「ハイこれからです!」「ウン、しっかり働けよ、お客サン怒るなよ」「カンベンして下さいよ」「ハハハ、じゃあコーヒーはおごってやるからまたな」「ハ、ハイー!毎度有難くで〜す。失礼しま〜す!!」てんで事なきを得た。コーヒー奢ってやるから、カー最高だねあの人は、判ってんですな庶民のギャグが、そんなギャグで相手の俺がどれくらい楽になれるか。どうしてあんなにカッコ良いのかネ〜!そんな神様のような人はもう、この世にいらっしゃらない。今これを書いてる時、名古屋のNHKで久し振りに小林稔侍サンと仕事をしていて、もう本当に久し振りで、何んだか健サンが会わしてくれたのか?って稔侍サン共々思ってますわ。(閑話休題)でVANを出てバイトに行って夜中三時迄働いて、朝六時半頃には起きて、東映へといういつもの日常に戻った。

映画「つむぐもの」
初日・有楽町スバル座で感謝の立ち見

石倉三郎