2011年3月1日

大阪時代(二四)

ヤバイなあコノ状態は、と思いつつも何てたって立てないし寒い。小心者の小生としては、いてもたってもいられない思い!尤も本当に立てないのだけど、すると捨てる神ありゃ拾う神ありで、三番目の通行人が、「何してんネン!ガキの分際で!あ〜臭い奴っちゃなあ!お前小便位、チャンと立ってせーよ!ホラ新聞やるわ。コレにくるまれ!」てな事で新聞をくれた。イヤコノ新聞が暖かい、成程なあ〜。

「瀬戸内国際芸術祭アート作品を観る」


どれ位寝たのか、とにかくバスの始発に乗って、漸く家へと帰り着き、お母んに話すと「阿保!何でタクシー乗れへんかったんや、死んだらどうすんネン!今、湯沸かすから行水せえ!」風呂なんてものがないのだから仕方ない。震えながら行水ならぬ行湯をして、メシかっ喰らって会社へ。今帰ってきた路線を又ぞろ会社へと。幸い風邪も引かず宿酔いにもならず、あ〜有難や有難や!それにつけても、渡る世間という奴は、鬼もいれば仏もいると、つくづく感じた次第。今思うに、時計を盗ろうとした奴は、セコなみっともない奴だが、小便かけた奴、コイツは許せないネー!見た目で判断する訳じゃないけど、この二人共、普通の背広姿。

石倉三郎