2014年6月1日

東京で(六三)

このクレイジーキャッツが一大ブームを起こしてる頃。
家でテレビを観る時、何処から貰ったモノなのか知らない。
この室内アンテナが乗っかってるテレビ、まあ映りの悪い事!それでも懸命に動かしてイヤ動かし乍ら必死で観るのは“シャボン玉ホリデー”ある日観てたら新人で、“知らない!知らない!”ってやってる小松政夫と云う男。
調べたら何と植木等大先生の弟子だという事が判った。
イヤーショックを受けました。
凄い!新人のクセに堂々と植木さんやハナさん相手にギャグを発している。
年令はというと、小生より五年上だ。 この小松政夫さん(現・日本喜劇人協会会長)のような凄いコメディアンが、植木師の弟子!駄目だァー!植木等師に弟子入りは無理!いやもう私、すぐさま尻尾を巻きました。
何度も云うようですが、この辺りの引き際の早さ!諦めの早さ!根性の無さ!私の真骨頂いですなあ。情ない。
この頃の小松っつぁん、九州は博多から出てきて、横浜トヨペット営業所のセールスマンで当時のサラリーマンが一万円位の月給の頃、20〜30万円稼いでいて、バリバリの花形セールスマン、それを惜しげもなく捨てて月給8千円の植木等師付きの運転手、凄い凄すぎる。
俺なんぞと比べたら、イヤイヤ比べること自体大それた事!鳴々〜!参ったあ〜!!
実はコマ劇場(大阪梅田)でクレイジーを観て、1ヶ月か2ヶ月目だったのかなあ、この小松さんの出演しているシャボン玉ホリデーを見たのは。

石倉三郎