2014年1月1日
このチーちゃん、私の事を
「ケッ!なめやがって!」とこっちもシカトしてた。
でまあ、そのうちに1ヶ月位の時、「三郎君は歳いくつ?」
「21だけど」
「ふうん、元気だネ。毎日のように赤タン青タン付けて、よく会社が何も云わないネー、お客サンも恐がらないの?そんなキタナイ顔を見て。」
「......」 参りましたね。
キタナイ顔ときた。
そうなんですよね。コレはキタナイ顔なんですヨ。
どこかでイキがってたんですわ、私。
しかし、初めての会話がコレだ。江戸ッ子ってのは「ハッキリ云うなあ。」とつくづく思いましたね。
「オレ、大好きやねん、阿知波の姉さん」 |
まあ向うにしてみれば、21、2 のガキが、エラそうに毎日、
こっちは女の人に声を掛けるなんて度胸はない。
店のお客サンとは話すけれど、ママにしろこのチーちゃんにしろ、
とてもじゃないが恥かしくて駄目だ。
だから会話と云ったって、「何にする?」「コーヒー?」のみ。
後は件の旦那衆とヒソヒソ色話。そんなもんだから生意気に見られてたんだな。
しかしコノ、キタナイ顔がきっかけでこのチーちゃんとは話が繋がりだした。
話してみるとサッパリとした姉サンでママより余程、しっかりしていて旦那サンとの二人暮し。
ママは一人者だがバツイチらしい。
よく見ていると、このチーちゃんがママに見えなくもない。
その位タッタカ(こんな言葉はないけれど)してる。
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