2009年5月1日

小豆島で生まれて。(二)

しかし何だろう。
怒られ怒鳴られしたけど、やっぱり悠長な時代だったんだネー。
今だったら大変な騒ぎになるな絶対。
冬になったら近くの小っぽけな山に行って、隠れ家作ったり、
明けても暮れても、チャンバラやったり、パッチン(メンコ)、カン蹴り、
コマ廻し、石投げ(これは今考えてもゾッとするけど、互いの陣地に
別れて石ころの投げあい!)滅茶苦茶だったネ。

「小豆島 千枚田にて」


宿題なんぞした事ない!!
段々畑に、寒風に晒して島名物の手述べ素麺が、誠に美しく並んでいて、
こればかりは聖地だったネ。
子供心にも、ある時、畑に刈り取った麦藁を、干してある上に
飛び乗ったりして暴れていた時、
そこの持主のオッサンに、バットで殴られて、ヒドイめに合わされた。
一応ガキ大将だった私は、子分供を先に逃がして、
逃げ遅れたところをガツン!
殺されると思ったネ。
家に帰って、背中を冷やしていた時、高校生の次兄が帰って来て、
事情を話したら、怒って、そのオッサンの家へ怒鳴り込んだ。
オッサン!!出て来い!!
普段大人しいあの兄キが!

石倉三郎